おいしいコーヒーの入れ方とおすすめの工夫

ネスカフェ基礎知識

豆の酸化に気をつける

コーヒーマシンを使用するとお手軽で本格的なコーヒーを入れられるのがありがたいのですが、そもそも美味しいコーヒーとはどのように入れるのでしょうか?まず、粉を酸化させずに保存するところから始まります。コーヒーは、焙煎直後から豆の状態でも酸化していき、挽いて粉にしてしまうとさらに酸化の速度が早まります。

そのため、焙煎されたコーヒー豆を購入してきたならすぐに密閉できる容器に保管し、冷凍庫にしまうのが最善です。冷凍庫でも酸化は進んでしまうのですが、その速度は非常に遅くなり、コーヒーが持つ香りや味わいをできるだけ長持ちさせることができます。冷凍庫に保管したとしても、1ヶ月以内には使い切ってしまいたいところです。そのような理由で、購入した豆の保管状態や保管場所に注意し、豆を酸化させないように保管しましょう。

蒸らしは欠かせない

美味しいコーヒーは水の注ぎ方にかかっていると言っても過言ではありません。水をどのように注ぐかによって、コーヒーから美味しい成分を十分に抽出できるかどうかが決まります。よく言われることですが、やはり最初に少量の水を注いでコーヒー粉を蒸すことは欠かせません。これによりコーヒーの粉に水分を染み込ませて抽出の準備を行います。

一度に大量のお湯を注いでも、コーヒーから水分を十分に抽出することができず、苦みや雑味だけが出てしまうことがあります。美味しい部分を抽出するには、一つ一つのコーヒーの粒が出来るだけ長い時間動きの少ないお湯に浸かっている必要があります。ドリッパーに粉をセットしたら、先の細いやかんやポットを使用して、コーヒーが抽出されない程度に水を注ぎましょう。これにより、コーヒーから美味しい成分が出ていきやすくなります。

お湯の注ぎ方

お湯を注ぐ際は、「の」の字や円を描きながら全体にお湯を染み込ませるようにかけましょう。コーヒーの粉を通ってお湯が落ちるのが理想的であるため、フィルターやドリッパーにはお湯がかからないようにします。フィルターがお湯で最初に湿ってしまうとコーヒーの油分を弾いてしまうため、美味しいコーヒーを抽出することができません。お湯は基本的にコーヒーの粉にだけかけ、コーヒーの粉がガスで膨らんでいる状態をキープすることを目標にします。

むらしの段階でガスを発生しコーヒーの粉は膨らみますが、お湯が多すぎたり早すぎたりすると上手にガスを発生させられないため、ぷっくりと膨らんだ状態を目安にお湯を細く注ぎ続けます。目安の分量よりもお湯を多めに用意し、ドリッパーからお湯が落ち切ってしまう前にポットから取り除きましょう。これで余計な雑味や苦みを発生させないコーヒーの入れ方が可能になります。