ネスカフェのコーヒーマシンのコンセプト
ネスカフェのコーヒーマシンは手入れが簡単なのが特徴です。ここでは主にドルチェグストとバリスタについて解説しますが、ネスカフェは基本的に手入れの簡単さとシンプルな構造を主眼において商品を開発しています。特に日本人の性格として「几帳面さ」と「せっかち」を本社に伝えたと言われています。そうした日本人にコーヒーマシンのシステムも合わせ、ストレスなく使用できるように工夫したのがネスカフェのコーヒーマシンです。
そうした特徴を最大限に活かしたのはバリスタであり、より本格的な味わいと種類の多いコーヒーメニューを実現しながら、手軽なメンテナンスを併せ持っているのがドルチェグストのマシンです。それでは具体的なお手入れの方法を、その手順と共に見ていきましょう。
バリスタの分解
バリスタは各パーツを簡単に外すことができるのが特徴です。まずは、背面にセットされている給水タンクを取り外します。外すコツとして紹介されているのが、「軽く後ろに引いてから上に引っ張る」というものです。安定させるためにツメで固定するような構造であるため、引っかからないように隙間を開けるとスムーズに取り外すことができます。
コーヒーカップをセットするドリップトレイも取り外します。引っ掛けてあるだけであるため簡単に取り外すことが可能です。コーヒーが落ちても受け取れるように二つ重なっているものもそれぞれ外しましょう。バリスタ前面にあるコーヒー抽出部も手前に引っ張るだけで外れます。中には青緑と薄い紫のレバーがあり、薄い紫のレバーを下げてロックを解除し、青緑のパーツを左右につまんでグッと手前に引っ張ります。これで、コーヒーが通る部分のフィルターなども全て外すことが可能です。
ドルチェグストの分解
ドルチェグストの場合も比較的似たような手順となっています。背面にある給水タンクとカップを抽出トレイ、ドルチェグストの要である専用カプセルを入れるカプセルホルダーを取り外します。抽出トレイにはコーヒーの残りがポタポタと滴っていくため、特に手入れを定期的に行いたい部品です。専用のロックやレバーなどもなく、取り外しはかなり簡単に行えるでしょう。
外したパーツは全て、通常のお皿洗いなどと同じように水道水と洗剤で洗うことが可能です。カプセルホルダーなどはほとんど汚れがたまらない部分であるため、水ですすぐだけでも十分に思えるかもしれません。衛生面を考慮し、洗剤で洗っておくのが無難です。抽出トレイの受け皿の部分には汚れがしつこくたまりがち、というレビューがたくさん見られます。圧力をかけてコーヒーを抽出するためであると思われますが、取り外しが簡単で傷をつけないようにスポンジでしっかりと洗いましょう。基本的にはこれで手入れが完了します。